先日のフランス代表の2012年テストマッチ:また勝利?

フランス代表は2試合すばらしい試合をした。トップ選手たちを披露した。ヤニック・ジョジオン選手ドミトリ・ヤシビリ選手ダミアン・トライユ選手など2年間試合運びを麻痺させていた古い選手たちはいない。今年のチームは強豪チームのオーストラリア、調子の良いアルゼンチンチームに勝ている。

 

フランス対オーストラリア戦:

オーストラリアを困らせるほどのすばらしいディフェンスは前も後ろも完璧だった。一方、オーストラリアはウエールズ戦では戦術を変えてきた。オーストラリアはフランスとの試合に比べ、前線でボールを多く持ち、キックを多く使ってきた。オーストラリアの今年のスクラムは自称南半球で1,2を争うほど強いと言っていたがフランスに対しては苦しそうだった。ウエールズに対してはすばらしいものだった。

フランス対アルゼンチン :

アルゼンチンとの試合についてはもう少し複雑だ。アルゼンチンはオーストラリアに比べ体格的に劣るし、フランス戦の前のウエールズ戦で勝ったものの勝つのは簡単ではなかったので、疲れも残っているようだった。ただゲームの駆け引きはオーストラリアよりアルゼンチンのほうが優れていた。攻撃力と良いフォワードの前にフランスのフォワードは苦戦を強いられた。しかしアルゼンチンはファールが多かった。アルゼンチンは後方に良い選手を置いている:
若いSO ニコラス・サンチェス 選手(Nicolas Sanchez, SO、1988年10月26日生、178cm、80kg、クラブ:ベーグル=ボルドー )、ファン・ホセ・イモフ選手(Juan José Imhoff, FBかWTB、1988年5月11日生、185cm、84kg、クラブ:レーシング・メトロ92)はとても良い選手だ。
またマルセロ・ボッシュ選手(Marcelo Bosch, CTBかSO、1984年1月7日生、186cm、93kg、クラブ:ビアリッツ)やルーカス・ゴンサレス・アモロシーノ選手(Lucas Amorosino, FBかWTB、1985年5月11日、185cm、88kg、クラブ:モンペリエ)も同様だ。

しかしフランスチームは試合の間、集中を切らすことなく、攻撃を続けるという恐ろしさだった。ヤニック・ニャンガ選手はまたサードローですばらしい試合をした。彼はティエリー・デュソトワール選手ルイ・ピカモル選手とともにフランス代表の重要なサードローの一人になっている。さらに彼らは同じチーム(トゥールーズ)に所属している。

フランスのフロント5はスクラムとラックを支配していた。試合に出ていたフロントローとベンチにいたフロントロー(トマ・ドミンゴ選手、バンジャマン・ケイゼール選手、ヴァンサン・デバティ選手、クレーモンのフロントロー)は驚異的だ。バックのマシュノー選手はパーラ選手より頑丈でディフェンスの隙間を通るためのスピードを持っている。フレデリック・ミシャラク選手は2試合すばらしい試合をした(これは珍しいことなのだ。彼は調子がいいときと悪いときと差があり、コンディションが一定ないことが多い)。フォファナ選手デュラン選手、クレール選手メルモズ選手はまあ良い試合をした。一方、フリッツ選手はアルゼンチン戦のバックで最も良い試合をした。彼の威力、試合運び、ゲームセンスは華麗なものであった。

フランス対サモア:

残るはサモア戦である。サモアはここ2年の間でもっとも向上したチームであると思う。以前は考えることなく力を使うだけだった。今は組織的で戦略が考えられている。スクラムは恐ろしく強く、ラインアウトはうまく整備されており、ディフェンスは硬く、良いタイミングでキックする。今回のフランスチームのサモア戦はすべてのテストマッチ中で一番厳しいものだったと思う。体格がよく、力強いサモアはディフェンスがよく、ラックも押していたし、ゲーム運びも良かったからだ。運よくフランスは強くなったサモアに対してパニックにならずにゲームできた。反則が多かったサモアとは対照的にフランスは統制の取れた試合をした。新監督のフィリップ・サンタンドレのコーチのおかげでスクラムも負けなかったから勝てたのだ。

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