三試合が三試合とも非常に種類の異なる試合の初日だった。ウェールズ対アイルランド(面白い試合だった)レベルの近いチーム同士の試合だった。イングランド対スコットランド、力の差がはっきり出た試合だった。イタリア対フランス、フランスのリベンジ試合だったが…。
初日前の私の予想は次のようだった。
1.イングランド 2.フランス 3.アイルランド 4.ウェールズ 5.イタリア 6.スコットランド
しかし、初日が終わった今、予想は上記とは大きく異なる。
イングランド38-18 スコットランド
イングランド対スコットランドの試合は30分くらいしか興味深いものではなかった。スコットランドは優れたバックス(個人プレーになりすぎるのが玉に瑕だが)の三人ヴィッサー選手Visser (WTB)、ホッグ選手Hogg (FB)、マイトランド選手Maitland (WTB)
による速いゲーム運びを行った。パワーの足りない部分を補うためだ。この若いイングランドのチームはパワーが強みなのだ。論理通り、ハーフタイム(19-11)の後スコットランドはつぶされ始めた。イングランドのフォワードがスコットランドのフォワードをラインアウト、スクラム、ラック、一対一でつぶしたからだ。またこのトーナメントもスコットランドにとって厳しいものになりそうです。以前も言ったと思いますが、特に選手層の面が問題です。
ベストプレーヤーズ:イングランドチームではラウンチヴァリー 選手Launchbury (LO)、怪我をしたモルガン選手Morgan (N8)により前に進んだ。ヤングス選手Youngs (SH)はいつもいいチョイスをする。それもフォワードのおかげでもあるが・・・。
スコットランドチームでは、ホッグ選手Hogg (FB)はいい試合をした。デントン選手Denton (FL)は悪くないフロントローです。
ウェールズ 22-30 アイルランド
初日の試合の中で、私にとって一番見がいのある試合でした。アイルランドとウェールズはこのトーナメントで上位につけそうな予感でした。レベルが近いだけに接戦になると思っていました。しかし、前半では一方通行でした。アイルランドが完璧にウェールズを支配しているようでした。ウェールズがゆっくりすぎて、アイルランドのディフェンスは危険になる前に守備位置につけていました。3/4のウェールズの選手は重すぎか(9から15番まですべて100kg以上)?とにかくこの試合ではミスやタックルの失敗が多すぎでした。(アイルランド:92タックル中失敗9、ウェールズ:82タックル中失敗9)
しかし後半、ウェールズは試合に活気を与えはじめました。また彼らの体力がアイルランドのディフェンスを疲れさせ、ミスをさせました。アイルランドは2つのイエローカードをもらい、ウェールズは点差を戻しました。一方、試合のタックルの統計は変わりました!!アイルランドが152タックル、ウェールズが92タックル。つまりウェールズはよくボールを守っていて、アイルランドが苦戦しているということです。
オブライエン選手O’Brien (FL)、オマホニ選手O’Mahony (FL, 20 タックル)、ライアン選手Ryan (LO)、オドリスコル選手O’Driscoll (CTB,マン・オブ・ザ・マッチ)、ローリー・ベスト選手Rory Best (HO)、ヒーリー選手Healy (PR)はとてもすばらしかった。私はローリー・ベスト選手がもっともすばらしかったと思う。ラインアウトでのボールの投入は完璧(ほとんど100%)でディフェンスでのラックでボールをとり、ディフェンスもすばらしかった。決定的です(ウェールズのSOビガー選手Biggardをブロックし、そのままトライを決めました。)
試合ハイライト:
イタリア 23-18 フランス
イタリアの美の勝利でした。驚きはありません。ラグビーをあまり知らないサポーターはフランスが簡単に勝てると思っていたようです。しかし11月のテストマッチなどを知っている人は難しいと思っていました。とくにフランスは去年イタリアに負けているのですから。
しかし、難しい勝利でもまぐれでもありません。イタリアは試合をコントロールしていました。フランスがそんなにミスをしなかったのに、ボールを守るすべを知っており、足でボールを戻し、65分間スクラムは押していた。さらにイタリアのディフェンスは完璧でした。とても攻撃的で、ボールを奪いました。フランスは陣地から出るために足を使うしかありませんでした。こんな状態で勝てるわけはありませんでした。
ベストプレーヤーズ:イタリアチームでは、オルケラ選手Orquera (SO)はイタリアチームのゲームを良く構成した、特に足を使ったものは良かった。フォワードはこの試合全体的にとても良かった。だから勝てたのだが。フランスチームではピカモル選手Picamoles (N8)が相手を振り切りながら前に進みました。
ミシャラク選手Michalakは残念ながら完全に失敗に終わった試合でした。しかしかれだけが悪かったわけではありありません。フロント5もよくなかったのです。
最終的にイタリアは2か3試合は勝てるでしょう。
私の最終のシックス・ネイションズ2013年の結果予想は:
1.イングランド 2.アイルランド 3.イタリア 4.フランス 5.ウェールズ 6.スコットランド